断捨離は苦手です。

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【ネタバレあり?】NHK技研公開

NHK技研公開に行ってきました。

 

NHK技研公開とは

NHK技術研究所が最新の研究結果などを公開する年に一度の催しです。今年で72回目だとか。明日までやっています。

技術研究所は成城学園前駅からバスで5分くらいのところでした。入場は無料です。うれしい。

展示は撮影禁止のものが多く、写真は全然撮りませんでした。気になる方は明日ぜひ。 

 

感想

明日ぜひとか言っておきながら中身の話をするのもあれですが、適当に感想を。

1時間半しかいられなかったので、見たものはかなり偏っていると思います。

全般的に

意外と期待外れだったなあというのが正直な感想です。きれいな8K映像だったり(シアターは並びませんでしたが)、フェンシングの剣先の軌跡の可視化であったり、新しい映像体験を提供しようという雰囲気は伝わってくるのですが、昨今の技術の文脈から見れば既存技術の組み合わせでしかないようなものが多かったように思います。スマートスピーカーに話しかけるとテレビから番組情報を取得してきて、今紹介されているお店の情報をLINEに送ってくれるとか、ちょっと頑張ればなんかできそうな気がする。

まあ研究成果として公開できる内容となるとずいぶん絞られてくるんだと思いますが。

一番感動したのは

インターネットとテレビの掛け算でいろんなことができるようになるよとかいう紹介が序盤であるのですが、そこで話しているお姉さんがプロでした。少年が話している普通の動画に合わせて寸分の狂いもなくあいづちをうち、会話としての間の取り方も完璧でした。どれだけ練習したんだろう。

っていうか一番感動したの研究成果じゃないんかい。

自然言語処理系多いなあ

もっとCGとか映像技術系の研究成果が多いと思っていたのですが、意外と自然言語処理を用いた成果が多かった気がします。その1つとしてインタビュー映像から会話内容を書き起こし、いろんな人が同時に編集できるようなシステムが紹介されていましたが、結局は人手で誤植を直さなければいけないのは厳しいですね。文脈上明らかにおかしそうな単語はハイライトするとかできないんだろうか。

それ以前に、ニュース作るときは撮った映像を全部書き起こししてるらしいです。その方が驚きでした。

「こんにちは。TBSです。」

NHKの技研公開なのにTBSの人が説明してて笑いました。お店で母の日のプレゼントを買うとQRコードがついてきて、そのQRコードからお母さんとの写真を3枚登録するとCM中にオリジナルのムービーを放映してくれるというサービス。テレビがインターネット回線につながっているので、放送波として送られてきた映像を上書きすることで実現しているそうです。

これも先ほどのスマートスピーカーの話みたいに新規性はあまりないかもしれませんが、アイデアとして面白いですね。テレビという媒体そのものがあまり流行らなくなった今、結局はコンテンツの勝負になってくるんじゃないかなあと思いました。

ただ、将来「CMに自分の写真が使われている」ということが当たり前になってしまった時代では、あまりインパクトを生まないサービスなのかもしれないですね……

人によって表示されるCMを変える

4Kや8Kといった大容量の映像が配信されつつあるため、高画質、中画質、低画質の映像を配信して、受信側が通信速度に応じてどれを受信するか選ぶようなシステムが検討されているそうです。配信する映像は数秒間ごとに区切られており、それぞれの区切りの頭がそろっているため、一時的に通信速度が下がった場合は低画質、通信速度が戻ったら高画質に切り替えるということもできるそうです。

この仕組みを応用して、視聴者の行動データに合わせて表示するCMを差し替えることもできるとか。テレビCMのレコメンドは盲点かも。さっきのTBSのやつとは似ているようで違って面白いですね。

結局

今回CG周りの技術を期待していったのでダメだしばかりになってしまいましたが(NHKのCG技術やばくないですか?)、最近の技術のトレンドが外観出来て良かったと思います。

アンケートやスタンプラリーをやったので、クリアファイルとボールペンとマスキングテープをもらいました。うれしい。