断捨離は苦手です。

捨てられないモノもブログなら残しておいていい気がする。

【アカペラ】コロナウイルスで、お前は変われたか。

この記事は、「アカペラアドベントカレンダー2020」21日目の記事です。

media.acappeller.jp


コロナウイルスで世の中が一変したと言われて久しいですね。アカペラを取り巻く環境も大きく変わりました。スタジオ練習をするにも気をつかうようになり、リモートで練習できないバンドは自然消滅せざるをえなかったし、思い出のライブハウスは次々と閉鎖し、僕のピッチパイプはほこりをかぶってしまいました。

そもそも、今年行われたあらゆる活動がコロナウイルスと無関係ではいられなかったように思います。仕事も趣味も人間関係も、勉強も運動も。何もかも全て。

しかし、僕自身は、今年1年でどれくらい変われたでしょうか。変われたことも変われなかったことも、変えなくてよかったのに変えてしまったことも、この機会に振り返ってみようと思います。この記事を読んで誰かのタメになったとか、誰かに勇気を与えたとか、そんな大層なことを望んでいるわけではないです。ただただ今年を振り返って、来年に向けて気持ちを新たにする。ただそれだけのポエムです。

変わったこと

アカペラに割く時間が大きく減りました。コロナ前は本当に毎週アカペラしていましたが、今ではスタジオに入るのは月に1回ないと思います。実質自然消滅してしまったバンドも数知れず、この情勢でモチベーションを保つことの難しさを感じました。アカペラをせずとも意外と人生楽しんでいる自分に気づき、落ち込んだりもしました。それでも個人的にポジティブだったのは、自分のアカペラへの取り組み方を客観的に見返す時間が取れたことです。とりあえず毎週の予定をこなすようにアカペラをしていた状態から抜け出し、なぜ自分はアカペラをやっているのか、何に楽しみを感じているのかをじっくり考えることができました。

その結果、自分のアカペラモチベを、仕事などアカペラとは関係ない部分と関連づけて言語化できるようになりました。すごく抽象的な言い方をすれば、僕は基本的に何にでも納得したい人で、自分が納得感を得るために、逆にいえばまだアカペラでは納得できてないからアカペラを続けてるんだと思っています。ではどこまで行ったら納得するのか、それは納得するまでわからないんですよね。これがまた難しいところなのですが。

一方で、アレンジへのモチベーションが消滅しました。と言ってもこれは割とポジティブな話で、信頼できるアレンジャーと出会ったことで、自分はアレンジではない部分で戦うべきだと思えるようになりました。ある程度アレンジへの知見があって、楽譜を解釈して自分なりの表現を模索することができれば、僕はアレンジに関しては十分です。なんでもやらないと気が済まない僕にとって、アレンジに関しては納得することができたのは大きな進歩でした。

変わらなかったこと

アカペラでなくても言えることですが、基本的にお尻に火がつかないと動けないのはずっと変わっていません。3月に多録動画を1本上げられたのは卒業式シーズンでないと意味がない企画だったからだし、あれをやりたい、これをやりたいと言い続けて幾星霜、結局他人に迷惑をかけてはいけないとか、言い出してしまったから動き出さねばみたいな感じで切羽詰まらないと動けないのは悪い癖です。

バンド運営が下手なのも全然変わっていません。メンバー集めや、オーディションに向けて計画的に練習を重ねることへの知見はずいぶん溜まってきたのですが、メンバーの気持ちをおいてきぼりにせずにバンドを進めていくことがどうにも難しいです。逆にいえば難しいからこそやる意味があると思っていて、最近はこの部分にモチベーションを感じています。

それから、これはあまり同意してくれる人が多くないのですが、録音やMVなどの成果物を残すことにはいまだにとても興味があります。学生の頃はオーディションのたびに渾身の音源を作成し、先輩に聞いてもらってフィードバックをいただいたものですが、こういう渾身の音源とフィードバックの積み重ねで今があると思うし、何より数年経ってから昔の音源を聞くのって最高にエモくないですか?

2021年に向けて

今はコロナ禍でも活動できるバンドに恵まれ、そのバンド1つのみで活動しているという状況ですが、現状プライベートの時間の中でアカペラに割く時間の割合がちょうどよく、このバランス感覚は大事にしたいです。

一方で、現状維持は後退、お尻に火がつかないと動けないのなら、自分で火をつけてしまえばいいですね。やりたいことに少しずつ、でも着実に取り掛かっていく1年であるといいなあと思います。せっかくなのでやりたいことを備忘録的に残しておこうと思います。

  • リード力を上げる:先日友人の結婚式にいって感動し、自分の結婚式で1曲リードを取るのが夢になりました笑 何年後に結婚できるか知りませんが、来たるべきときに向けて準備しておきたい。
  • バーバーショップカルテット:アカペラでやることの意味ってバーバーショップに凝縮されていると思っています。できればテナーがやりたいけど、どうやったらロングトーンを鍛えられるのかさっぱりわからん。
  • オリジナル曲を書く:カバーしかできないようじゃ音楽への関わり方が浅すぎると思うんですよね。だけどこれこそ自分の納得いくものが出せるまで沼にハマりそう。
  • MV制作:MTRを使って対面で録音し、ミックスしてそれに映像をつけるところまでやってみたい。レコーディングだとまたちょっとやりたいことと違う気がする。

これら全てに取り組んでいると絶対時間が足りないので、ひとつひとつやっていきたいです。まだ当分アカペラやめられそうにないですね。


このコロナ禍でアカペラのモチベーションを失い、途方に暮れたり寂しさを感じたりしている人もいるかと思います。大してうまくもないのに社会人になっても未練がましくアカペラを続けている姿を見せていくことで、そういう人たちがまたアカペラに前向きに関わってくれるようになれば嬉しいです。

ということで宣伝なのですが笑、このたび「ハスノウテナ」というバンドでアカスピEX社会人全国大会に出演させていただくことになりました。学生時代活躍できなかった社会人の悪あがき、思う存分楽しみたいと思います。冷やかしにきていただけると嬉しいです。