アレンジャーで読書会をやってみた話
この記事は、アカペラアドベントカレンダー3日目の記事です。
自己紹介
ヴェルディと申します。
- 大学院修士2年で、来年就職予定。アカペラは6年目
- ArtifacTone、カンパリオレンジ、Eureka!、アレンジャーの会所属
- 主にベース、ときどきパーカス。高音を伸ばしたい
- アレンジをします
今回は、アレンジャーの会のメンバーとして、読書会を主催している話をしようと思います。
アレンジャーの会とは
このアドベントカレンダーの初日を担当してくださったみやけんさんが主宰のオンラインアレンジャーコミュニティです。メンバーはアカペラのアレンジャーが多いですが、管弦楽や合唱の方もいらっしゃいます。
活動内容はかなり多岐にわたります。
- オンライン(チャット)
- 日頃感じている疑問について議論
- エモいコード進行やオススメの理論書をシェア
- アレンジを投稿してアドバイスをもらう
- みんなで一斉に同じ曲のアレンジをする
- オフライン
- みんなのアレンジを肴に飲む
- 一堂に会してアレンジをする「もくもく会」の実施
- プロの楽譜の分析
- ワークショップやオフ会を企画
などなど、という感じです。いい意味で変態の多いコミュニティですし、外部を巻き込んで開催するワークショップやオフ会ではその道のガチプロにお会いできることもしばしば。チャットに参加すれば今日からあなたもアレンジャーの会会員。ご興味を持っていただいた方はぜひご連絡ください。
読書会について
ということで本題です。アレンジャーの会では、月1回程度のペースで読書会を行なっています。
- 課題図書と1回分の分量、担当者を決定
- 担当者は担当分の内容をパワポにまとめてアップロードし、読書会の場で解説
- 質問や議論などご自由に
という流れです。いわゆる輪読会ですね。現在の課題図書は『コード理論大全』です。
読書会を始めるにあたって
みやけんさんから提案があって始めた読書会なのですが、体制を整えるにあたっていくつか重視していたことがありました。
- 参加できなかった回があってもキャッチアップできること
- 首都圏外の方や、電車に乗っている方でも参加できること
- 発表したものは個人としての実績として発表できるものであること
後述の通り3.についてはまだ実現ができていないのですが、以上を踏まえて、
- スライドは slideshare に限定公開でアップロード、リンクをシェアする
- 読書会は skype にて実施
- skype でのやり取りは録画
という形式をとっています。
良かった点
継続的に読み続けられる
分厚い本を読み切るのってなかなか大変ですよね。意気込んで理論書を買うも気が付いたら本棚の肥やしになってしまったとかあるあるだと思うのですが、1か月に1回読書会がやってくることで読み進めるきっかけを与えてもらえるのはすごくいいことだと思いました。ほかの参加者もいることで強制力も生まれますしね。
わかりにくい点を解消しながら進められる
今回扱っている『コード理論大全』は内容がすごく濃いのですが、その分初見ではわかりづらい表現がたびたび登場します。そういう点をお互いに確認しながら進められるのも、継続のハードルを下げている要因だと感じます。
書籍を読むと、定着度がいい
理論書は体系だって説明がされており、何度でも繰り返しかみ砕くことができるので、人から口頭で教えてもらうよりも納得して吸収できる度合いが高い気がしています。skypeでチャットをしているので、そのとき説明されている項目を楽譜に書き起こして実際に聞いてみることも容易です。発表者は、人に説明するということで理解の度合いをあげる必要に迫られるため、負担に見合った学習効果を得られると感じています。
今後の課題
発表者の負担が大きい
発表者以外には特に義務を課していない(読んできていない人向けに発表するという形式をとっているため)のですが、発表者は
- 読んで
- スライドの準備をして
- 当日発表する
という流れをすべて行わないといけません。内容が想像以上に難しかった場合は特にかなりしんどい作業になるかと思います。
次回の読書会からは発表者を2人に設定し、わからないところはお互いに解決してもらったり、分担して担当してもらったりできるようにしていますが、根本的解決にはなっていないように感じます。 ちなみに1か月1章のペースで実施しているので、このペースを落としてしまうと1冊に1年以上かかってしまうんですよね、、
初心者がおいてきぼりになりやすい
バックグラウンドによって理解度に差が生じてしまい、またすでに音楽理論について学んだことのある人が発表者になりやすいため、初心者がおいてきぼりになりやすいという問題点があります。1冊目が終わったあと、コード理論から離れて和声やリズムなどにトピックをずらすのか、もう一度コード理論の本を扱うのかについてはきちんと議論したいと思っています。
個人の実績として発表できるか?
発表者の負担は大きいので、せっかく発表するなら個人の活動として紹介できる形が望ましいと考えて slideshare を利用しているわけですが、そもそも他人が書いた書籍の解説スライドをネットに掲載していいものか?という問題があって調査中です。詳しい方教えてください。
アドバイスください
というわけで手探りながら読書会を主催しているというお話でした。似たようなイベントに参加されている方など、運営にアドバイスいただければ幸いです!
アレンジャーの会への参加も歓迎します!TwitterのDMなど、お気軽にご連絡ください!
明日12/4の担当は かずま さんです!
有声ボイパについて書いていただけるようです!ぼくはボイパからアカペラに入ったクチなのですが、有声は全然できないんですよね、、そういうレベルの話じゃないだろうけど。乞うご期待!