断捨離は苦手です。

捨てられないモノもブログなら残しておいていい気がする。

就活を終えました

久しぶりの投稿です。

 

タイトルの通りですが、ほぼすべての学生が経験する就活とかいうものをやってみて、いろいろ思うことがあったので記録しておきます。

 

自己紹介(就活終了時)

  • 20年修士卒見込。情報系の専攻にいるものの、学部は機械系でまともにプログラミングを勉強したことがなかった。院試のプログラミング科目のためにAOJでpythonの練習をしたので、pythonが一番なじんでいた。
  • 情報系に進学したことを機に、学部時代から意識していたWeb系に興味を持つ。
  • プログラミングスキルを上げたいというよりは、自分の手でプロダクトが作りたい(マーケやデザインも含めてプロダクト全体を見たい)。そのための必須スキルとしてエンジニアリングを学びたい。
  • 就活を終えた時点のプログラミングスキルは、AtCoder茶(python*1。GASを使って遊んでいたのでjsは感覚的にわかるが、ちょっと複雑になってくるとわからない*2railsチュートリアルが読み解けない程度。研究ではC++を使っている。

 

戦績的な

インターン

参加:3社 / 辞退:2社 / 落ち:18社? / 離脱:たくさん(後述)

冬インターン

参加:2社 / 落ち:1社

本選考

内定:5社 / 途中辞退:3社 / 落ち:3社 / 離脱:1社

 

特に本選考に関してはこれ以上ないほどの戦果で、就活自体はおおむね楽しくやっていました。結構よくしてくださった人事の方もいらっしゃいましたし、友達もそこそこできました。いろんな会社を見ることができましたし、よく言われるようなつらい就活(合説がーコンサルがーグルディスがー圧迫がーオワハラがーとかいうようなやつ)は経験せずに済んだのかなと思っています。その点Web系の就活は最高です。

 

~夏インターン選考

大学院に受かった直後に同じサークルの先輩(同じ研究科のひとつ上)と飲みに行った際*3「IT系は夏インターン大事だよ」と言われてから僕の就活はスタートしました。ぼちぼち情報収集をしつつ、母校のOB対象のイベントに参加したり、人材系の会社に入社した友達からセミナーに誘われたりして、就活ってこんな感じかーとなったのが5月の半ば。5月末からぼちぼちインターン選考を受けました。初めてのESはすでに就活を終えた友人に添削してもらいましたが、意外とぼこぼこに直されたので驚きました。

そもそも「IT系は夏インターン大事だよ」の真意としては、夏インターンでうまくやるとそこそこ内定が出るということだったのですが、あとから振り返るといくつかの大き目の企業が内定を出しやすいというだけのように感じました。まあ確かにこのタイミングで内定を持っておくと、本選考では本当に出したい企業だけ出せばよくなるし、院生は研究の時間を確保できてうれしいかもしれません。

さて、「選択肢はできるだけ広く持っておきたい病」の僕は、いくつか登録した就活サービスから送られてくる大量のメールをもとに、夏インターン時点では興味のありそうなところに手あたり次第エントリーすることになります。ざっと ITエンジニア / デザイナー / メーカー / コンサル / 新規事業立案 といったところでしょうか。特に新規事業立案というのは流行りなんでしょうね、もう数えきれないほどのインターンプログラムがあって、ES免除とかいうのもたくさんあったのでそこそこ受けに行っていました。

グルディスとはなんなのか

ビジネス系やコンサル系だとグルディス(グループディスカッション, GD)を頻繁にやらされるのですが、これってほんと何なんでしょうね。

そもそも「ほかの人に対して自分個人が優れていることをアピールする」場である選考で、「ほかの人と協力して成果物を作らなければいけない」というのが性に合わなさ過ぎて、グルディスに関してあまりいい思い出がありません。基本的にしょーもないアピールのし合いに終始するし、「じゃあ僕書記やりますね」とかもう聞き飽きたわ。面接に進むために仕方なく議論している感じがとても出てしまって不毛だなあと思っていました。こういうのをスクリーニングに使うのってどうなんでしょうねえ、、

新規事業立案系を受けすぎた

夏の選考で最大の失敗は「新規事業立案系を受けすぎた」ことです。エンジニアなどに比べてプログラムの数が多い分入ってくる情報量も多いので、同じ割合で選考に参加していると圧倒的に新規事業立案系の参加が多くなってしまいます。起業に対する漠然とした憧れとかも手伝ってそこそこ選考に進んではいたのですが、結局夏真っ盛りの時期にぷつんとその気持ちが切れてしまい、一斉にメールの返信をしなくなりました。担当の人事さんごめんなさい。こういう学生がいるから企業もサイレントお祈りとかするんだよね、わかってますが、、、

ちなみにそれだけ面接を受けていると、授業も多かったこの時期はほんとに予定が破綻していました。バイトをいくつか切っても研究にかけられる時間がほぼ取れず、ただただつらかったです。

Web系の就活をするなら

この時期から就活終わりまで、とてもお世話になったサービスが2つあります。

  • サポーターズ*4
  • ジースタイラス*5

どちらもWeb系エンジニア学生がメインのターゲットなのですが、いわゆる「逆求人」と呼ばれるイベント*6を主催しています。土日祝を1日使って10社くらいと面談できるうえに、現状の自分の立ち位置を把握したり、その時の悩みをいろんな企業にぶつけてみたりできるとてもよいイベントでした。このとき作成した自己紹介スライドは、その当時の思考を端的に表現していて後から見直すにも十分な価値がありました。サポーターズについては就活イベントに対して交通費にあたる「支援金」というのを支給してくれるのもとてもありがたいです。ここでもらった支援金で、技術書やらモバイルバッテリーやらいろいろなものを買いました。

夏インターンに行った3社のうち2社、冬インターンに行った2社とも、本選考を受けた企業は1社以外すべてこれらのサービス経由でお会いした企業です。主にソフトウェアエンジニアになりたいのであれば、ここに登録しておくのが割と手っ取り早いと思います*7

また、Web系のエンジニアになりたい人は、簡単なものでいいので今までに作ったものをgithubに上げておきましょう。ESでgithubのアカウントを提出させられ、面接では面接官はすでにコードを読んでいるなんてこともザラです。その際、「なぜそれを作ったのか」「どんなこだわりがあるか」的なことを言語化しておくと後々良いかと思います。

 

夏インターン

ハッカソン型のインターンが1社、オフィス体験型が1社、1dayお試し型が1社でした。大学院で情報系にきてからまともにプログラミングを勉強し始めた僕にとって、この時期のモチベーションは「知識を入れて経験を積む」ことでしたので、その観点では悪くなかったと思います。研究は夏休みにも続く中、これ以上インターンに行くのはちょっと厳しい面がありました。

 

本選考

夏インターンが終わったあと、ぬるっと本選考の案内が始まりました。9月の逆求人ではほとんど本選考の案内ばかりで驚いたのを覚えています。冬インターンはもはや本選考の一環という企業が多い印象です。

イベントでお会いした企業の中からインターンに2社ほど参加させていただきました。うち1社はエンジニア職ですらなく、これはこれでいい経験になったと思っています*8

コーディング課題

10~11月はコーディング課題に追われていた印象があります。web上でちゃちゃっとできるコーディングテストはだいたい競プロやっていれば対応できるイメージがありましたが、アプリを作るような課題は結構本腰入れてやらないと一筋縄ではいかず、苦労したのを覚えています。

内定

夏のインターンに参加した企業でトントントンと選考が進み、最初の内定を12月中旬にいただいていました。

初めて内定をいただく前はとりあえず内定を取ることに精一杯なのですが、内定をいただいてしまうと多かれ少なかれ今まで就活にかけていた熱量がそがれることになります。加えて、初めて内定をいただく前の面接は、いくら「こちらが企業を選ぶ」という気持ちで面接に臨んでも「とりあえず評価してくれるから選考に進んでおく」という気持ちがどうしても大きくなってしまうので、最終的に1社選ぶ際に苦労することになります。

このときはまだ1次選考すらやっていないような企業がほとんどでしたが、加えて2社から内定をいただいた1月末あたりで、自分のやりたいことをベースに4社に絞りました。内定先の企業の懇親会とか面談とかに足しげく通い、いろんなことを言われる中でどの企業に入るか悩み続けることになります。

タイミング

4社に絞った後のタイミングで選考の案内がきて、研究も忙しいし正直これ以上選択肢を増やす気にならなくなってしまったという会社が数社ありました。もったいなかったかもしれないのですが、モチベが上がらないのは仕方ない、、

 

内定承諾

2月末に4社*9とも内定をいただいてから、1カ月ほど恐ろしく悩みました。ある程度面接でも正直にやりたいことを話していて、そのうえでやりたいことをベースに絞った結果の4社だったので、そこから1社に絞り切れないという状況がとても長く続きました。

この時期にやったこととしては

  • 自分が現在描いているキャリアパスに近そうな社員さんとお会いして、いろいろ気になったことを聞く
  • その時点の内定者と飲み会をする
  • 1日インターンをしてベンチャーで働く感じをつかむ
  • 逆求人でメンターだった方に話をきいてもらって*10、企業選びの軸を整理する
  • 深センに行く*11

あたりです。

結局1社選んだ決め手としては、コーポレートビジョンへの共感度と、それに付随する「この会社で働くことを想像したときのワクワク感」です。会社としてもビジョンが一番ぶれないし、選考を受けている中でもワクワク感については一番ぶれることがなかったので、一番後悔しない選択ができたのではと思っています。

 

総括

技術力が全然ないくせに、「自分の手でサービスが一通り作れないと始まらない」とかいって頑なにエンジニアとしての就職を望んできました。実際技術力を求める企業からは門前払いに近い対応を受けたこともありました。

その中で、新卒採用に特異的なことは、技術的に最低限の素養さえあればそのほかの部分を評価してくれる企業も多いということです。多くの企業が、どういうことがしたいのか、なぜか、今までの人生でどう考えてどういう経験をしてきたか、というあたりをみている印象で、これらについて繕うことなく話せばわかってくれる人が多かったのはとてもうれしいことでした。

とはいえ、今後はひとりのエンジニアとして成果を生んでいかないといけないですし、常に勉強していくことが求められます。仕事自体を楽しむという気持ちの一方で、うまく勉強するサイクルを身に着けられるかがカギになってくると感じています。これからも頑張っていきます。

*1:コーディングテストに忙しかった時期は、コーディングテストと競プロが似ていることもありそこそこの頻度で練習していたが、面接がメインになってくるあたりで点数が伸び悩むようになり、モチベーションが続かなくなってしまった。コンテスト参加は4回。

*2:選考の課題でReactNativeを触らせてもらったのはいい経験だった。

*3:冬院試勢なので2月とか3月とか

*4:https://supporterz.jp/

*5:https://www.studenthunting.com/gf/

*6:ジースタイラスは「~~逆求人」、サポーターズは「1on1面談」と名前が微妙に異なる

*7:ただ、こういうところに出てくる企業はそこそこお金を持っていてベンチャーといえるか危ういくらい大きなベンチャーだったりするので、使うサービスが偏ると見れる企業群も偏るというのは認識しておくべきかもしれません。またロボットなどHW系のベンチャーはほとんど会えない印象があります。

*8:確かにエンジニア職でなかったのですが、個人的に技術を積んだ先にやりたいと考えている職だったため参加した次第です

*9:内定は5社もらったのに頑なに4社と書いているのは、実は1社について、初めての面談を行った直後に知らない間に面接が行われ、そのまま内定が出るとかいうびっくり体験をしたからです。面接を受けるという意思表示をしていないまま内定が出てしまってどちらかというと不信感のほうが大きく、やりたいことともそれほど合致していなかったのでほとんど検討をしませんでした。

*10:逆求人のメンターの方は一番近いところにいる第三者なので、割とぶっちゃけて悩みを相談することができました。この存在はかなり大きかったです。

*11:深センに行かせてもらったのも就活関連です。どちらかというと飽和した頭を整理するための時間としていい時間を過ごすことができたと思っています。旅行記など詳細は別記事へ。